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アウトロー

まず言っておきたいけど、最近のワーナーマイカル茅ヶ崎、同じ予告を繰り返し流すの止めてくれないかな。劇場に行く度に、ダイハードとか他つまんなそうな邦画の予告を2回づつ見せられる。なんでこんな誰も喜ばない事するかな。どう考えても逆効果、ちょっと考え直して欲しいですね。

で、「アウトロー」。原作を読んだあとでの映画鑑賞。
まず原作と映画では相当に改変されている。原作は謎解き型のミステリー小説だが、映画版は最初からある程度真相を明らかにしていて、原作では最後の方に明らかにされるスパイもいきなり悪者顔で登場する。この事からも映画版はミステリー系ではなく「ミッションインポッシブル」のような主人公が人間離れした活躍を見せるアクション活劇として見せようとしているのがわかる。予告でも「ミッションインポッシブルに続く新シリーズ」とか言ってたよね。

原作でのリーチャーは優秀でスゴ腕の元陸軍警察官だが、あくまで「人間」の範疇。イーサン・ハントみたいな超人系アクションヒーローではない。あくまで地道に調査して真相を突き詰めていくタイプ。だからアクション系をやらせるにはちょっとキャラが弱い。こういうのはキャラがピンピンに立ってなんぼ、これでは単なる地味なオジサンにしか見えない。どうせここまで改変するならもっと派手に格好良くしても良かった思うのだが。

評判のカーチェイスシーンも、何やら必死で焦りながら運転してるし、とても「天才的なドライビングスキル」の持ち主には見えない。「ドライブ」のライアン・ゴズリングとは対照的。もちろんこれはトム・クルーズのせいではなく演出の問題だが。そんなイマイチのカーチェイスだが、あのシヴォレーSSは激シブ。格好良くて音も最高。シフトチェンジの感じもいい。まさにタフガイが乗るクルマ。

他に良かったのがチャーリー役の俳優。首が太くて凄みがある。サンディー役の娘も可愛くて色っぽくていい。これは原作のイメージ通りか。

それにしてもこれは原作にも言えることだが、ただの一般人を暗殺するのにあそこまで手の込んだ事やる必要があるのだろうか。クルマではねて交通事故に見せかけたりする方が低リクスで効率的だと思うのだが。

結論としては5段階で評価するなら3、としか言いようが無い作品。良くも悪くも。

後、原作と映画、両方楽しみたい人は原作→映画が必須。前述のように映画は最初からネタバレしているので映画→原作は全くの無意味。

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