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入院16日目

・5/6(日) 入院16日目

朝から体温が高く調子が悪い。下腹部の痛みも限界になってきてて、尿もほとんど出なくなった。ついにチューブ責めを決断。朝の回診時に医者に伝えた。

「チューブ責め」というのは、チンコにチューブを挿入して排尿を阻害している血の塊などを取り除く事。怪我当日の武蔵野病院で既に経験済みなので、さほど不安はなかった。まあ20分くらいで終わるだろうし、それでこの苦痛から逃れられるのなら、とっととやってしまった方がいい。比較的余裕の気分で施術室へ向かう。

部屋に入ると、主治医である若い医師、ベテラン医師、ベテラン看護師、新人ナース(磯山さやか似)が準備をしている。ベッドに寝かされて待っている間、医師達が使用するチューブについていろいろ相談している。「石井スペシャル」「18mm」「22mm」などの言葉が飛び交う。石井というのはもう一人の主治医(この日は不在だった)で「石井チューブ」というのはおそらく彼が開発したものなのだろう。で、結局、議論の結果 22mmを使うらしい。それで登場したのはとんでもない極太チューブ。武蔵野病院はこんなじゃなかったぞ。大体こんな太いの入るわけないだろ。恐ろしすぎてとても作業を直視できない。チューブにローションみたいなのを塗って施術開始。

若い先生なのであまり経験がないらしい。ベテラン医師の指導に従ってチューブをゴリゴリと突っ込んでいく。ベテラン医師は補助をしながら「力抜いて!」などと怒鳴ってくるが、とてもリラックスなんで出来ない。筋肉に力が入ってるせいでチューブがスムーズに入っていかないようだ。武蔵野病院の時は簡単に挿入できたのに、なんでここではこんなに手間取るのか。

かなり奥まで突っ込まれた感じだったが、目的の所までは押し込めなかったようで、18mmに変更。22mmで大分広げられたのか、こちらはすんなりと入った。しかしほっとしたのもつかの間。てっきり電動ポンプで吸い出されると思っていたのに、手動ポンプでやるらしい。生理食塩水を大量にぶち込んでは吸いだしての繰り返し。生理食塩水がきれいになるまでやる。時々「うおー、でかいの出てきたよ!」なんて声が入る。2,30分はやってたと思う。特に苦痛な事はないのだけど、しんどいし体にも力が入るので疲れる。

結局1時間ぐらいかかって終了。ここまでかかるとは思わなかった。フラフラになって付き添いの新人ナース(磯山さやか似)に支えられながら病室へ戻る。ボソっと「大変でしたね...すごい太かった...」とつぶやく新人ナース。もちろんチンコの事ではなく、チューブの事。ちなみにこのナースはこの日以降、タメ口になって馴れ馴れしい態度になる。舐められたらしい。

あまりにしんどいので熱を測ったら38.6度まで上昇していた。座薬を要請。チンポの次はアナル。このシーンも磯山さやか似の新人看護師に見られた。熱も下がってようやく落ちつけた。尿もきれいになってて問題なし。ただ排尿時に尿道がものすごく滲みる。前回もそうだったがこれはしばらく続くし我慢するしかない。

おそらく出血自体はとっくに止まっていたのだと思う。カサブタが溶けて血尿になっていたんだろう。